神奈川大学大学院工学研究科建築学専攻・博士前期課程1年の城所真緒さん(23・秦野市尾尻在住)が9月10日に開催された「2021年度日本建築学会大会建築デザイン発表会」の「建築デザイン環境配慮設計手法ポストコロナ時代の環境デザイン」部門において、優秀発表賞を受賞した。
企業や教員、大学院生などが参加する同発表会。今年はオンライン開催で、1万人近くが参加し、建築デザイン部門には200以上のエントリーがあった。
秦野の魅力を再発見
城所さんは「気づきの小屋 神奈川県秦野市におけるハイキングコースと休憩所の提案」について発表。大学の卒業設計として研究したものをブラッシュアップして臨んだ。「コロナ禍の中で地方に目を向け、地方から盛り上がっていくべき」と考えた城所さん。『訪れた人がその場所にある豊富な木々や水、美しい風景に目を向け、空間的な体験としてそれらの地域資源などによる影響を与えるきっかけとなる装置(建物)の提案』をコンセプトに据えた。
現地調査や市のホームページ等を参考に、ハイキングコースや、自然や水を楽しめるところなどを落とし込んだ秦野市の地図を作成。実際に歩いて回った秦野駅南側では秦野の魅力が楽しめる9つの場所を選び、各所に合わせた”建物から見た風景を楽しめる”ような設計の模型も制作した。そのうちの一つ、震生湖では反り屋根で視線をなだらかに誘導させたり、建物間の余白で自然との境界を曖昧にしたりなどの工夫がなされている。
学会では実際に自分の足で調査に行ったことなどが評価され、見事優秀発表賞に選ばれた。城所さんは「設計はあまり得意ではありませんが、先生のお力添えでここまで頑張ることができました。発表を通して、改めて秦野を知るきっかけになった」と目を細めた。
「まちの人と一緒に」
大学では都市計画研究室に所属。十日市場のにぎわいイベントを考えたり、八丁畷(はっちょうなわて)駅の駅前広場活用の提案をしたりと地域に根差した活動に取り組んでいる。「実際にまちづくりの現場に立って、まちの人と一緒に考えていきたい。大好きな秦野でなにができるか、これからも考えていきたい」と声を弾ませた。
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