上町自治会有志9人が11月3日、今年誕生100年を迎えた震生湖の市木沢で、清掃活動を実施した。
当日は作業開始から1時間で、用意した45Lのポリ袋15袋が満杯になるほどのごみを回収。錆びた空き缶やペットボトル、プラスチックシート、薬剤・洗剤用ボトル、機材の部品などが散乱していた。
また、メンバーは途中、トラック10台分程の産業廃棄物が不法投棄され沢を埋めている光景も目の当たりに。「愕然とした思いを抱きながらゴミ袋を谷から引き揚げました」と参加者らは口をそろえる。
回収したゴミは12月6日に、秦野市環境資源対策課の協力で収集・処分したという。
震生湖・市木沢とは
震生湖は1923(大正12)年9月1日11時58分に発生した関東大震災によってできた堰止湖(せきとめこ)。斜面が幅約250mにわたり地すべりを起こし、滑落した土砂が川道(市木沢)をふさいだことで谷川の上流に水がたまり誕生した。
震生湖の名は災害直後の1924(大正13)年に地元有志によって名付けられたそう。100年経った今でも「湖面」「崩落地」「堰止地」が現存するのが稀有であることから、2021年3月に国登録記念物(動植物地質鉱物関係)に。全国7件の登録のうち、湖は震生湖だけとなる。
上町有志は今回、この地元の資源を守り後世に伝えようと、清掃活動を実施した。
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