｢なんつッ亭｣の古谷一郎さんが母校で講演 好きなこと極めて活躍を
母校の後輩を前に熱演する古谷さん
社会で働く先輩の話を聴くことで、将来への関心を持ってもらおうと西中学校は１月21日、同校の卒業生で松原町のラーメン店「なんつッ亭」の経営者古谷一郎さんを招いて｢進路を考える会｣を開催した。
この講演は、１年生を対象に同校が企画したもので、昨年11月に続き２度目の試み。この日は１年生約２８０人のほか、保護者も約50人が参加した。
古谷さんは、少年時代に非行へ走った自らの体験談を披露。若い頃は定職につかず遊んで過ごしていたものの、20代半ばでラーメン店の開業を決意すると熊本県のラーメン店に頼み込み、一年間無給の待遇で修行したことを話した。秦野に開店した後は学生時代の同級生に負けたくない思いや、お店の成功を夢見たことから、必死に働いたことなどを力説。また、海外出店を果たした同店の経験から英語を勉強する重要性を説くと、生徒らも真剣な眼差しで聞き入っていた。
古谷さんは「若い頃に少し道をそれてしまっても、自分が好きなことを極めて世の中で活躍できればいい。やると決めたらやり遂げることが重要」と振り返った。
参加した生徒は「有名な人が卒業生で誇りに思う。人間は夢を持つと変われるんだなと感じた」と話した。
同校は「生徒たちにも好評だった。来年度も活躍する卒業生を招いて取り組みは続けていく予定。古谷さんには忙しいなか来ていただき本当に感謝」と話した。
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