地域の防災リーダーとして―。秦野市消防本部(小松昭一消防長)が今月12日から、全消防団員を対象にした普通救命講習会を実施している。
この講習会は、今年度の総合訓練のテーマとして企画された。団員からの「近所で急病人が出たときに、自信を持って救命できるようにしたい」といった要望や、東日本大震災で応急手当の重要性が再認識されたことを受け、代表者のみの受講から全398団員の必修とすることにした。
初回となった12日には35人が参加。上野哲男消防団長は「災害時だけでなく、平常時でも消防団員が積極的に活動に関わり、市民の方に頼ってもらえる存在になることが重要」と、呼びかけた。また同本部は、平成22年に市民が救命処置を行った件数を紹介。心肺停止状態で発見され、命が助かった43人のうち、21人が救急車到着前に居合わせた市民によって救命処置が施されたことを話した。
また、後半は実際に心肺蘇生法やAEDの使用法などを実践。団員はお互いにアドバイスをしながら真剣な表情で取り組んでいた。
講習会を企画した同本部総務課は「地域の防災リーダーである消防団員は、市民にとって身近な存在。消火を行うイメージが強いが、救命活動の軸であることもPRしていきたい」と目標を掲げた。
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