園児が八重桜摘み取り 千村の小野孝允さんの畑で
しぶさわ幼稚園(池田真理子園長)の年長園児68人が4月18日、市の特産物桜漬けの原料となる八重桜の花の摘み取り体験を千村の頭高山で行った。
今年で17回目を迎えるこの行事。千村で農家を営む小野孝允さんの畑で、ふるさとを愛する心を育むと共に地域の文化を知ってもらう目的で行われている。
園児らは、低めの枝を手で押さえたり、先生に抱き上げてもらったり、ジャンプしたりしながら花を収穫。それぞれの自画像と桜シールで飾り付けをした特製の収穫袋いっぱいに、桜の花を集めていた。
当日は晴天に恵まれ、園児たちは「いっぱいとれた!」と満面の笑み。収穫後は園にもどり、小野さんからおみやげとしてもらった桜の塩漬けで作ったさくら湯を味わった。
小野さんは「八重桜農家も年々高齢化。参加した子供たちが将来農業に携わってくれるのが理想だけど、まずは子供たちが楽しかったと言ってくれるのが一番うれしい」と話した。
秦野市は全国でも有数の食用八重桜の生産地で、多く生産されている品種は「カンザン」。秦野市の八重桜の年間出荷量は15〜20トンほどで全国シェアの7〜8割を占めると言われる。秦野市で八重桜の栽培が盛んになったのは、江戸時代末期と言われている。
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