園児に十三夜を伝える 上公民館で体験教室
園児に語りかける前場さん
十三夜の風習を伝える体験教室が、10月10日に上公民館で開かれ、上幼稚園の園児24人が参加した。
協力者は郷土史研究家の前場芳雄さんと情操体験教室の府川保さん。「中国から伝来した十五夜とは違い、十三夜のお月見は日本独特のもの」と説明。秦野のお月見では、子どもたちが他人の家の縁側の供え物を盗んでも許される風習があり、「自分たちも幼い頃は食べに行った」と話した。
園児たちは話を聞いた後、栗や柿などが供えられた神棚や、水に月を映して拝むためのたらいを見学。最後に、地域の人が作った月見まんじゅうを満面の笑みで食べていた。
前場さんは「今の子どもたちは小学校高学年頃から塾などで忙しくなる。その前に、消えゆく郷土文化に秘められた信仰や遊び心を学んでほしい」と話した。
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