秦野東おやじの会 21年間の活動に幕
秦野市立東小学校のPTA有志とOBの父親たちが集まり、奉仕活動を通し子どもたちや地域との触れ合いを深めてきた「秦野東おやじの会」が、2014年4月末で21年間の活動に幕を下ろした。
事務局として設立当時から携わってきた芹沢照雄さん(西田原在住・66)は、「子どもたちの喜ぶ顔が嬉しくて、無我夢中に活動してきた」と話す。
同会の設立は1993年4月。約25人の父親たちが呼びかけに集まった。当時の名前はPTAの委員会の1つ「父親委員会」。初対面同士のため、何から手を付けていいかわからなかったという。PTAバザーで焼きそばを売る事になっても、前日の仕込み等の準備は全て母親たち。当日焼くだけの父親たちも、料理をしたことの無いメンバーが大半だったため、不完全燃焼だったと振り返る。
2年目からは活動が活発化。校内にヘチマ棚を製作したり、夏休みの学校キャンプ、神奈川県警のカラーガード隊を呼んだりと精力的に活動をした。そして、同会恒例の「卒業記念焼きそばプレゼント」が始まったのもこの頃だった。
市民の日に焼きそば店を出店し、その収益金を基に毎年3月、6年生の卒業記念に全校生徒と教諭分の焼きそば約800食を作り、毎年プレゼントを続けた。「子どもたちの喜ぶ顔に全員が感激していた」と懐かしそうに振り返る。
PTAから独立して、名称を「秦野東おやじの会」と変更したのは1997年。子どもが卒業しても会に残る父親が多くなり、有志で「秦野東安心パトロール隊」を立ち上げ、地域を巡回するなど、交流は長く続いた。
現在はメンバーの高齢化等から活動の継続が難しくなり、この春、会としての活動を終えた。芹沢さんは、「会は解散したけれど、これからは”地域のおやじ”として子どもたちを見守り続けたい」と柔らかな表情を見せた。
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