今は「出会い」の賜物
▽社会へ奉仕する心を第一に、自分を磨き、仕事への活力となるようなクラブを志す。周囲にしたことは自然と自分に戻ってくる、「それがロータリーのロマンだ」。仲間と協力しながら、秦野や被災地での慈善事業、またポリオ撲滅運動など、幅広く取り組むことを誓った。
▽東京都墨田区生まれ。幼少期は満州で過ごし、列車で遠出していた思い出が今の旅行好きに繋がっている。終戦後は父親の故郷である秦野に移り住んだが、鶏小屋で生活するなど「貧乏のどん底だった」と振り返る。そんな折、父親が病を患った。少しでも長生きしてもらいたいという想いから栄養専門学校へ入学、料理人を目指した。26歳の時に他界したが、同年に秦野駅前に父親が持っていた建物でラーメン店を開業。広さわずか３坪。それでも周りの人に支えられ、商人（あきんど）として充実した日々だった。今では息子もラーメン店を営み娘は旅行好き。「そっくりでね」と目じりを下げた。
▽秦野駅前整備に尽力し、51歳でロータリーに入会。いつも人から学び、その縁によって歩んできた。人との出会いが今の自分を作り上げている。
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