地域の町工場、職人、デザイナーによるモノづくり集団が「出張まち工場」というグループ名で活動し、県西地域のイベントを中心に出張。ワークショップや製品の販売をしている。
グループの設立は2014年4月。小田原市で金属プレス加工等を行う(有)川田製作所の川田俊介さんが「もっと地域に役立つ町工場になりたい」と立ち上げた。メンバーは、年齢も職種も居住地も異なる6人。ここに、秦野市平沢でガラス加工業を営む(有)メイク小泉の小泉昌浩さん(44)が参加している。
小泉さんは、ガラス職人の技術を活かしたガラスでできたペンやアクセサリーを販売している。ペンは光に反射して七色に輝き、インテリアとしても人気があるという。
昨年のイベントでは、小泉さんのガラスペンで子どもたちが絵を描き、その絵をパソコンで3D化。川田さんが持つ3Dプリンタで出力し、クッキーカッターを製作した。自分が描いた絵が立体になって姿を表す様子に子どもたちは大興奮。小泉さんは「製作過程を楽しんでもらいたい。作り手の苦労や思い入れも伝わるといいな」と笑顔で話した。今後は、イベント会場に酸素ボンベ等の機材を持ち込んで、ガラスペンの実演をやりたいと密かに計画中だ。
グループが次回出張するのは、8月22日(土)午後4時から8時30分に上府中公園(小田原市東大友113)で開催される「カミイチ」というイベント。詳しくは、http://www.facebook.com/smachikobaへ。
「世に残るものを作りたい」
「世に残るものを作り続けたい」と言う小泉さんが手掛けたガラス製品は世界中に広がる。現在は、幅3mの大型屋外オブジェを製作中だ。絶妙な力加減で表面を研磨していくと面に緊張感が出るといい、「輝きのツヤには絶対の自信がある」とプライドを覗かせる。
仕事が忙しく、なかなかイベントの手伝いができないという小泉さん。「時間を見つけて行きたい。ガラスペンも作らないとね」と職人魂に火をつけた。
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