秦野市寺山の県道を進んで行くと、色鮮やかな壁画が現れる。横幅20mの壁に、水や植物のモチーフ、のびやかな太陽の光…。平塚市出身のペインター・小野留依聖(ルイーゼ)さん(東京都・26)が1月から描き始め、4月上旬に完成した。作品のテーマは「LOVE&PEACE」だ。
依頼主は(株)みどりや(秦野市寿町)の代表取締役、露木徳英(とくえい)さん(35)。建物の向かいにある秦野市立東小・中学校の出身で「母校の子どもたちが夢を持てるように」と依頼した。
冬の寒さの中、1人野外で凍える手をあたためながらペンキで絵を描く小野さんを見て、差し入れを渡したり、声をかけたりした近所の人もいたという。小野さんは「完成が近づいてきたころ、通りすがりの人が『良いわねぇ』と声をかけてくれたときは嬉しかった」と振り返る。
長期間にわたる作業で作品の方向性がまとまらなくなり悩んでいた3月、友人で画家のニシタニアヤカさん(横浜市・27)に相談。ニシタニさんが女神や蝶などを描き足し、共同作品として完成した。
ニシタニさんは「ルイーゼの絵は、幸せになる色。声をかけてもらって良かった」。露木さんは「地元の企業として、子どもたちが心動かされるスポット作りや、若いアーティストの活動をこれからも応援していきたい」と話した。
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