「うでピー早食いコンテスト」で会場を盛り上げた参加者たち
秦野市今泉の上町（かみちょう）御嶽神社で９月３日、上町フェスタが開催され、住民や地域に縁のある人々が集った。小さな境内には模擬店や野菜市が並び、子どもも大人も皆顔を合わせては会話に花を咲かせていた。
古くから続く神社の例祭を、地域の人が集まる場にしようと、35年前に上町ファミリーフェスティバルとして企画。その後も地元の人々の手によって続けられてきた。名称は今回から呼びやすいよう縮められた。
今年も神社の式典に始まり、西上太鼓連の演奏、映画「じんじん秦野編」に出演したパフォーマー・アッキーさんの大道芸などが披露され、にぎわいを見せた。
また、今回は上町産の落花生を使った「うでピー早食いコンテスト」を初開催。「うでピー」とは地元の方言で「ゆでたピーナッツ」のこと。開催36回目にちなみ、36さやの落花生の殻をむき完食する速さを競った。
子どもたちが応援する中、コンテストがスタート。合図と共に、参加者11人は思い思いの方法で殻をむき、次々と口の中へ頬張っていった。農業を営む鈴木富雄さん（66）＝今泉＝は「プロの業」であっという間に殻をむき、優勝。「盛り上げるために参加したのだけど、ついつい勢いで優勝してしまった」と話し、会場は笑いに包まれた。
35年前、31戸だった上町自治会も、今は１４０戸まで人口が増えた。横溝彰実行委員長は「時代が変わっても、このように皆で集まれる機会があるというのは嬉しいことです」と話した。
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