「光と影の華麗なる世界」と称される美人画や「ぺんてるくれよん」の童画などで知られる洋画家・宮永岳彦氏(1919〜1987)。商業デザイナーとしても活躍し、丹沢や箱根、初代特急ロマンスカーをテーマにした小田急沿線の観光ポスターシリーズなども多く手掛けた。
宮永氏は松坂屋百貨店銀座店宣伝部に勤務しながら、秦野市名古木のアトリエで創作活動を続けた。当時、都内までの通勤に利用していたのは小田急線。生前、「小田急線には馴染みがあり、普通旅客で私ほど続けて利用しているものはいないのでは」と語り、車窓から見る風景に安らぎのひと時を感じていたという。
鶴巻温泉駅近くの市立宮永岳彦記念美術館(秦野市鶴巻北3の1の2/【電話】0463・78・9100)では昨年10月、小田急電鉄と秦野市が連携して、常設の小田急コーナーを開設した。丹沢や江ノ島の観光ポスター等が展示され、現代でも色あせない宮永画伯の洗練された作品が来館者の目を楽しませている。
市観光協会では「丹沢への誘客や同美術館のPRに繋がれば」と宮永氏が手掛けた観光ポスターの復刻版を作成。1月中にも小田急線各駅に掲出予定だ。
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