感謝状を持つ那須井さん（左）と片山署長
秦野警察署（片山真署長）は５月25日、振り込め詐欺の被害を未然に防止したとして、那須井広行さん（50・堀西在住）に感謝状を贈呈した。
那須井さんは５月９日、市内の無人ＡＴＭコーナーで順番待ちをしていた際、やけに時間の掛かっている年配の夫婦がいることに気が付いた。携帯電話で通話をしながらＡＴＭを操作していることが分かり、振り込め詐欺を疑ったという。「間違いでもいいや」と秦野署に連絡し、警察官と通話をしながら夫婦に声掛けを行い、警察官の到着後に息子を騙った振り込め詐欺だったことが判明した。夫婦に被害はなく、那須井さんは「良かった」と安堵の表情をみせた。
「勇気ある行動」
感謝状贈呈日は偶然にも50歳の誕生日だった。那須井さんは「最高の50代のスタートを切れました」と笑顔で話した。同署内では、金融機関やコンビニ等からの通報はあるが、一般市民からの通報は「ここ数年で一度もない」といい、片山署長は「勇気ある行動だと思う。とてもありがたい」と那須井さんを讃えた。
今年１月から５月29日までの同署管内の振り込め詐欺被害は、12件、総額約１７２９万円。
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