感謝状を受け取る小野瀬さん（中央）
秦野市で不動産業、有限会社ひたち商事を営む小野瀬幸造さん（70・中井町井ノ口）は、自宅近所の井ノ口駐在所の外壁塗り替え工事の費用を自費で負担し、10月11日松田警察署から感謝状を受けた。
小野瀬さんは警察官を激励する同市の民間組織「秦野地区警察官友の会」に所属し、日ごろから警察活動に協力しているという。同駐在所は築40年が経過し、白い外壁にひびが入るなど劣化が進んでいたことから小野瀬さんは個人的に支援をしようと思い立ち、秦野市選出の久保寺邦夫県議を通じて松田署に申し出た。工事後の駐在所はグレーと白のツートンカラーに一新したほか、錆が目立っていた門扉、裏手の雨戸なども塗装。正面の赤色灯はＬＥＤに変更し、視認性も向上した。
「夜お酒を飲んでも安心して帰れるのは、駐在所をはじめ地域の警察官による防犯活動の賜物です」。47年前に移り住んだ中井町は、小野瀬さんにとって第２のふるさとのような存在。駐在所の隣では家族が飲食店を経営していることもあり、ゆかり深い土地の安全を支える警察への恩返しができたことを喜ぶ。
夫婦で駐在所を守る古屋晋作巡査部長は「建物がきれいになり、気持ちよく仕事ができます」と話し、妻の有美さんも「地域の方にきれいになったねと声をかけてもらうことが増えました」と笑顔をみせた。
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