神奈川県立秦野戸川公園パークセンターで2月24日、山岳特別講座が開かれ、15人ほどが参加した。秦野市丹沢遭難対策協議会と県立秦野ビジターセンターが丹沢の自然や登山の基礎を一般市民に学んでもらおうと共催している。
ビジターセンター職員の長澤展子さんが講師となり、イノシシの足の標本やシカの角などを見せながら丹沢の動植物を紹介。参加者はテンの毛皮やアカネズミがかじったオニグルミ等を手に取りながら話を聞いた。また、シカの増加による下草の減少やブナの立ち枯れなど丹沢の自然が抱える課題について、長澤さんは人の暮らしが要因になっていることにも触れながら説明した。登山については、過去7年間で登山人口が減少しているにも関わらず事故が2倍に増えているデータをあげ、登山計画や装備の重要性、安全対策について注意点をあげた。
参加者は講座受講後、「中高年男性の単独登山で遭難が多いと知り、他人事ではないと感じた。安全な登山を心がけたい」「人によってシカが平地から丹沢へ追いやられたことで生息密度が高まり植物が食べ尽くされているなど、これまで知らなかった事を学ぶ事ができた」などと話した。
同協議会を組織する秦野市では、4月22日(日)の丹沢まつりで塔ノ岳や鍋割山を目指すガイド付き丹沢登山ツアーを企画し、参加者を募っている。対象は10歳以上で各コース定員15人。問い合わせは市観光課【電話】0463・82・9648へ。
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