須坂さんに贈られた赤帯と表彰状
秦野市今泉の須坂春樹さん（79）＝人物風土記で紹介＝がこのほど、柔道九段に昇段した。一般的には八段が最高段位だが、柔道の普及などに著しい功績があった場合、講道館の創立行事等に合わせて九段と十段への昇段が決定されるという。現在、全国に九段はわずか20人ほど、十段は３人。没後に昇段する人もいる中で、健在のうちに九段へ昇段したのは県内では歴代２人目だという。
須坂さんは神奈川県警で柔道の指導者となり、50代で八段に。全日本柔道連盟でも理事を務め、柔道の普及・発展に貢献した。今回の昇段は、４月28日に行われた講道館創始者・嘉納治五郎師範の没後80年記念式典に合わせて発表され、九段以上の者に与えられる「赤帯」が贈られた。「この帯を締めるのは度胸が要るね」と須坂さん。「仲間の協力や先生方の教えに支えられてきた。その恩返しのためにも今後も貢献したい」と話した。
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