元・中学校教諭の武勝美さん(82)=秦野市寺山=が34年前から月に1回発行している教育個人紙ECHO(エコー)が7月20日の発行で350号目を迎えた。紙面では学校について親子や教師の声を響かせ合うことを趣旨に、教育について武さん自身の思うこと、読者からの手紙の紹介などが続けられてきた。
発行部数は250部ほど。武さんは長年学校新聞やPTA新聞の指導等を行ってきたこともあり、読者は教職員やPTA新聞に関わってきた保護者などが中心。「教え子にも送っている。一番歳上でもう70歳」と武さんはほほ笑む。
「改めて読み返すと最初はシビアに”学校のことを何とかしようよ”と語りかけていたけど、退職後は現場の様子が分からないから日記帳の公開のようになって。でもそれがいいと言ってくれる人も多い」。武さんはそう振り返るが、今でもエコーを読んだ現役教員から熱い意見を記した手紙が届く。
東秦野郵便局先代から発送担う
これまでエコーの発送を担ってきた寺山の東秦野郵便局の関野宏一局長(53)は「武さんはいつも窓口でお話ししてきた昔からの大事なお客様。ご利用頂いてきた感謝を伝えたい」と、350号を祝してポスト型の貯金箱を贈った。同郵便局は特定郵便局だったため、関野さんの祖父母や父が代々局長を務めてきた。武さんは「エコー創刊時は関野さんのお父さんが局長だったなぁ」と懐かしそうに話していた。
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