おおね公園(秦野市鶴巻)で1月4日、新春たこあげ大会が開かれ、約600人の親子連れ等がスポーツ広場に集まった。ほどよい風にも恵まれ、250個のたこが快晴の空をひらめいた。会場には「春の海」などお正月らしい曲が流れ、無料でお汁粉も振舞われた。
主催の鶴巻地区社会福祉協議会(宮川邦生会長)は12月からたこの材料等を準備。当日は青少年指導員が子どもらにたこの作り方や揚げ方を教えた。
例年同広場で行われているが、今年は人工芝への改修工事完了後、初めての開催。祖父ら家族と遊びに来た小学生が「じいじ見て!」と言いながら高く揚がるたこを引く姿を見て、宮川会長は「人工芝になり、子どもたちが思いっきり走れるようになったのでは」と目を細めていた。
小さな獅子が福を舞い込むあくまっぱらい
「舞い込め、舞い込め」ドコドコドコドコドコ…張り詰めた新春の朝の空気に、太鼓の音と掛け声が響く。
無病息災、家内安全を祈る新春の伝統行事「あくまっぱらい」が1月5日、秦野市横野地区で行われた。横野子ども会(溝口隆雄会長)の約20人が参加し、横野神輿会(柏木秀治会長)と一緒に横野地区の民家約200軒を訪問した。
江戸時代から続く小正月の行事で、以前は青年団の若者が行っていたが、その後、団は解散。「あくまっぱらい」の伝統が途絶えていた時期に火事があったことから、昭和40年代に子ども会が再開した。「それからこのあたりで火事は起きていないそうです」と溝口会長は話す。
以前は地区の小・中学生が行っていたが、少子化のため現在は未就学児も参加するように。順番に獅子頭をかぶって獅子の役を果たす。
安全のため、獅子頭を被るのは入る家の目の前に来てから。重たい獅子頭を両手で抑えながら、緊張した様子で玄関に立つ。家の人に招き入れられ、靴を脱いで中に入ると、口をパクパクと動かして、福を呼ぶ。獅子舞に全身を噛んで願をかけてもらった柏木トクさん(87)は「これで、元気に長生きできそうです」と笑顔を浮かべた。帰り際、玄関で靴を履こうとするも獅子頭で下が見えず、周りの大人が手伝う微笑ましい光景もあった。
初めて獅子舞をした神林花凜さん(北小4)は「獅子頭は意外と重たくて、人の家に上がるのがちょっとドキドキした」と話した。
市内ではほかに、12日(土)に堀西で、13日(日)に菖蒲で「あくまっぱらい」が予定されている。
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