秦野市西大竹で1月8日、東(あずま)町と開戸(かいど)町の子どもたち約20人が地域の伝統行事「石売り」を行った。石売りは、明治時代中頃から始まったとされ、男児が正月飾りを回収しながら道祖神石塔や五輪塔、手作りのお札を売り歩く行事。石を買った家の子どもに病気や災いが起きないといわれている。石は、東町では数百円、開戸町では数千円で売られ、売上はお札作り等の経費や子どもたちの小遣いになる。
今回場を仕切る「大将」を務めたのは、東町では南が丘小6年の小形(おがた)健史郎君、開戸町では同小6年の近藤瑞樹君。小形君は「伝統行事を守る地域代表として皆で楽しみたい」、近藤君は「大将として失敗がないように頑張りたい」とそれぞれ意気込んで出発した。
お昼から夕方頃にかけて「お札いかがですか」「石もあります」と各家へ。道中で「家にはもう来てくれた?」と声をかけられる場面も。「待ってくれている人もいて嬉しかった」と小形君。近藤君は「怪我なく、石も完売してほっとした」と振り返った。
売った石はどんど焼きが終わった15日に元の場所に戻された。
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