高架下のタチアオイ＝６日撮影
東名高速道路の高架下（秦野市南矢名２０３３の８付近）でタチアオイの花がゆらゆらと風に揺れている。これは南矢名在住の田畑吉悠（よしひろ）さん（77）が一人で手入れしているものだ。
通勤路だったこの場所はいつも雑草が生い茂り、気になっていたという田畑さん。管理する秦野市に確認したところ予算の関係で手入れが行き届かないと聞き、仕事のリタイアを機に許可を得て一人で整備を始めた。
「38年前に秦野に引っ越してきました。地元への恩返しに花があればいいなと思ってね」。昨年から週２〜３日通い、黙々と雑草を抜き、土を入れ替え、花の種を植えてきた。季節ごとに花を変えており、タチアオイの時期が終われば、ヒマワリやホウキグサなども考えているという。
手入れをしていると「綺麗ですね」や「いつもありがとうございます」と道行く人や停車した車の中からも声をかけられるという田畑さん。「こちらの方が『ありがとう』という気持ちです。いつも花に癒されています」と笑顔を浮かべた。
田畑さん
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