今年１月から６月16日までに秦野警察署を通じて運転免許証を返納した人の数は前年よりも62人多い２６７人だったことが本紙の調べで分かった。５月18日の時点では前年より２割多い２１３人だったが、相次ぐ事故報道などを背景に新たに54人が運転免許証を返納。前年比で３割増のペースに加速している。
秦野市が２０１６年度に65歳以上の市民２千人（有効回答率87・１％）を対象に郵送で実施した介護予防に関する調査結果によると、外出する際の移動手段に「自分で運転する自動車」と答えた人の割合は北地区で50％、東地区で49・２％、本町地区では平均の43％より低い38・３％だった。
４月以降に市や高齢者支援センターに寄せられた自主返納に関する相談の数は44件で「返納した場合の市からの支援や補助金制度などに関する問い合わせが多い」という。
市は運転免許証を持たない人との公平性などから、返納した人への交通利用に関する助成制度などは設けていないが、相談には個別に応じている。
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