自宅でセミナーを行う塩原さん
毎月第３水曜日、広畑ふれあいプラザでコミュニケーションセミナーが行われている。講師を務めているのは立野台在住の塩原知子さん（67）。３年前から同プラザでセミナーを始め、家族間の会話を楽しみたい人や、人前でうまく話せるようになりたい人などを対象に開催。現在も半数以上の人が継続して通っている。
セミナーでは、自分や相手とのコミュニケーションをスムーズに行うためのヒントを教えている。批判的な発言はせず肯定的な発言をすることや、相手がどのように言葉を理解しようとしているかを考えることが役に立つという。「例えばお母さんは『早くしなさい』など言葉でまくしたてて子どもを注意することがありますが、子どもは言葉を耳ですぐには理解できないのでゆっくり話してあげると素直に言うことを聞くこともありますよ」と塩原さんは話す。
塩原さんがコミュニケーションについて学び始めたのは、自宅で行っている英語教室での指導がきっかけ。「子どもたちにどうやって指導すればいいかということばかり学んでいましたが、伝わらないと意味がないと気づきました」。自己肯定感を高められるような言葉かけで指導をしたところ、子どもの受け取り方や興味が変化した。「マイナスな表現をやめたことで、出来ている自分というものを子どもたちが感じられるようになったと思います」。それからコミュニケーションについてより学びたいと勉強を重ね様々な資格を取得。コミュニケーションに関するセミナーを始めるようになった。
「７歳から秦野に住んでいて、このまちが好き。秦野の人が元気になると良いなという思いで取り組んでいます。参加してくれた方々の変化が自分の幸せにもつながっています」と笑顔で話した。
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