夫婦で受賞に輝いた
わさびや茶園（秦野市菩提９０８）の山口勇さんが令和元年度神奈川県茶品評会と第52回茶園共進会で、最高位の農林水産大臣賞に輝き、Ｗ受賞を手にした。２月６日、秦野市農業協同組合本所で表彰式が行われ、賞状と盾が贈られた。
山口さんが農林水産大臣賞に選ばれたのは今回で通算12回目。今大会では特に茶品評会において色や形、味などの各項目で満点の２００点満点を達成した。また、妻の栄子さんは一等の県知事賞に選出され、夫婦そろっての受賞に。今回の受賞を受け山口さんは「長年積み重ねてきたことが花開いた思いで、大変嬉しく思っています」と笑顔で喜びを語った。
同園は、計２・５ヘクタールの圃場で７品種を栽培。自然にやさしい有機肥料を活用した土づくりにもこだわり、はだのブランドにも認証されている。
お茶づくりの基本は茶園づくりと捉える同園。「いくら高い製茶技術をもってしても、生葉の品格以上のものはできません」という。茶園づくりを丁寧に行うことで良質な生葉を生産し、茶葉の状態を見据えてじっくり揉みこむことを大切にしている。「秦野は茶栽培に適した自然環境や、高い技術を備えた生産者に恵まれています。今後も互いに切磋琢磨して高品質の茶の生産を通し、茶業界を盛り上げていきたい」と話した。
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