感謝状を受けた杉山さん（右）と井原署長
秦野警察署（井原義春署長）は２月10日、人命保護に多大なる貢献をしたとして、杉山裕幸さん（52・伊勢原市在住）に感謝状を贈呈した。
杉山さんは１月16日の午後10時過ぎ、ランニング途中に足元がふらついている80代の男性を発見。その後、歩道に座り込んでしまったため、声をかけたという。男性が「遠くから歩いてきて帰れない」と話したため、自宅に戻って車を出し、秦野市内の最寄り駅まで送っていった。しかし、駅に来ても男性が家の場所を思い出せなかったため、近くの交番に事情を説明。行方不明の届けが出されていたこともあり、家族に引き渡すことができたという。
「当たり前のことをしただけ。亡くなった妻が認知症の方を助けていたことがあったから、それが頭に残っていたのかも。高齢者が増えているなか、皆で協力することが大切だと思います」と杉山さん。井原署長は「声までかけていただける方はなかなかいらっしゃらない。勇気のある行動」と称えた。
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