美容師体験をする参加者＝はだのこども館
小学生に社会体験を通して学ぶ意欲と関心を高めてもらおうと、市が夏休みを利用して「企業体験学習」を行っている。８月４日の「美容師体験」には小学３年生から６年生の24人が参加し、カットやヘアカラーに挑戦した。
企業体験学習は仕事を見学するだけでなく、実際に児童が手ほどきを受けて体験できることが特徴。２００８年度に市内企業の協力を経て試行。09年から市の事業として毎年行われている。今年は美容師体験のほか、秦野事業ＰＲ館で高速道路工事見学、市消防署で消防士体験、市議会議場で議場見学会、アイム湘南理容美容専門学校でネイル体験を企画。新型コロナウイルス感染症の影響で受け入れ人数を減らすなど、対策をしながら実施している（定員に達したため、受付は終了）。
４日の美容師体験は１９７４年に市内で開業したパンドーラ美容室（有限会社Ｘｉｎｇｆｕ・臼木一正代表）でスタイリストを務める鈴木順子さんとアシスタントの中野美穂さんが講師を務めた。参加した児童は髪を切るハサミの種類や持ち方を教えてもらいながら、練習用のマネキンの髪に一人ひとりハサミをいれた。またオレンジやピンクなどのカラー剤を使って真剣な眼差しでカラー体験もした。
美容師の仕事に興味があり、今年初めて参加した奥村美鶴稀（みづき）さん（本町小５年）は、「紙を切るハサミとは違い、切れ味が良くてびっくりした。髪の毛を切るのは難しい」と話した。
指導した鈴木さんは「美容師の仕事の楽しさを感じてもらえたなら嬉しい」と振り返った。主催する市こども育成課は「様々な職業に興味を持つことで、子どもたちの可能性が広がれば」とコメントした。
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