神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
秦野版 公開:2020年11月20日 エリアトップへ

92歳の栗原嘉一さん(渋沢) 西公民館の歴史語る

文化

公開:2020年11月20日

  • X
  • LINE
  • hatena
初代西公民館の外観
初代西公民館の外観

 今年8月秦野市立西公民館が西中学校体育館との複合施設として完成。真新しい建物は、既に市民が様々な活動で利用している。

 同公民館はこの建物が3代目。初代公民館の設置に尽力したひとりが、渋沢に住む栗原嘉一さんだ。栗原さんは1928年生まれ、現在92歳。有機農法にこだわる現役の農家として、今でも毎日朝から畑に通う。

軍の施設の払い下げを活用し設立果たす

 栗原さんが公民館の建設に向け活動を開始した1953年、渋沢地区を含む当時の西秦野町には公民館が一つもなかった。当時西秦野町青年団長を務めていた栗原さんは、町民皆が集まれる場所が必要だと考え、婦人会や農家の団体と協力し、公民館設立促進委員会を立ち上げ町に働きかけた。しかし、戦後わずか10年足らずのこの時代、町の財政は厳しく、当時の町長から「新しい資材で公民館を建設するのは不可能」と判断された。その結果東京都立川市の旧陸軍の施設を活用することになった。解体や運搬などには役場の職員や市民らが参加し1956年8月、念願の公民館が現在秦野市消防署西分署の場所に誕生した。栗原さんは「夢中で取り組んだ。議会に乗り込んだこともあった」と思い出を語る。その後1963年西秦野町は秦野市と合併し秦野市立西公民館に。1973年2代目の公民館が建設されるまでの17年間、市民に利用された。

当時公民館で結婚式が人気

 公民館の役割も時代によって変遷した。その一つが結婚式。自宅ではなく会場を借りて人を招く様式が増え、それに伴い公民館で結婚式を挙げるカップルが急増した。初代西公民館でも延べ350組を超える結婚式が執り行われたという。「うちの親戚も西公民館で式を挙げた、にぎやかだったな。この時代に公民館の結婚式が流行っていた」と栗原さんは振り返って話した。

1966年 西公民館で行われた結構式の様子
1966年 西公民館で行われた結構式の様子
昔を語る栗原さん
昔を語る栗原さん

秦野版のローカルニュース最新6

抽選会の当選者決まる

丹沢まつりスタンプラリー

抽選会の当選者決まる

西商店会連合会

5月3日

点字の基本学びませんか

点字の基本学びませんか

点訳ボランティア講座

5月3日

四季折々の油絵を楽しむ

四季折々の油絵を楽しむ

「渋谷個展」 5月6日まで

5月3日

熱のこもった演奏を披露

熱のこもった演奏を披露

明大マンドリン 演奏会

5月3日

市民吹奏楽団が演奏会

市民吹奏楽団が演奏会

5月18日 文化会館

5月3日

セルフタッピングで自分を癒そう

【Web限定記事】はだの生涯学習講座

セルフタッピングで自分を癒そう

5月25日 本町公民館で

5月1日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 10月27日0:00更新

  • 10月20日0:00更新

秦野版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook