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秦野版 公開:2020年11月20日 エリアトップへ

手紙で咲く、思い出の花 西小「10年後の私へ」返却

社会

公開:2020年11月20日

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▲手紙を受け取る卒業生
▲手紙を受け取る卒業生

 西小学校(横山潔校長・児童数641人)が11月7日、100周年記念事業の一環として、10年前の児童が書いた「10年後の私へ」の手紙の返却を行った。

 この手紙は西小90周年記念事業として、当時在籍していた1〜6年生全児童が10年後の自分に向けメッセージをしたためたもの。当日は新型コロナに配慮し、1・2年生、3・4年生、5・6年生と受け取り窓口を分散設置。卒業生本人や、その保護者が受け取りに訪れた。

10年前の手紙であふれる笑顔

 当時小学6年生だった小池千歌良(ちから)さん(22)。児童会のような組織「本部委員会」に所属し、90周年記念事業にも携わっていた。「手紙は覚えているけど内容は覚えていない」と封を切ると、絵を描くのが好きでよく描いていたらしいイラストや、将来の夢について書かれていた。この頃は弁護士か建築家かで悩んでいたが、今は建築学科に進み夢への一歩を踏み出している。また、弟や妹のことに触れるなど兄妹思いな一面も覗かせた。

 高橋かりんさん(19)と高橋莉奈さん(19)は、当時の3年生。回覧板を見た親や友人から聞き、手紙を受け取りにきた。「内容は覚えていない。好きな人とか書いていたらどうしよう」と、楽し気に封を切る。かりんさんの手紙の冒頭、「私より大きな木になってね」という内容に「意味が分からない」と爆笑するも、「西小の森」への植樹のことだと気づき思い出話に花が咲く。莉奈さんの手紙でもひとしきり笑い、「2人とも変わってませんでした」と声を揃えた。

 1年生だった片野さくらさん(17)が綴っていたのは、「洋服屋さんになりたい」という当時の夢。今は美容師になるのが夢だという。一方、「一つ内容を覚えていました」という一緒に来ていた堀野響さん(17)は、当時好きだったポケットモンスターに触れていた。「今も好きですか?」という10年前からの問いに、「今はディズニーが好き」と話し、友人と盛り上がった。

 この日受け取ることができなかった人には、後日学校から郵送される。

タイムカプセル開封式も実施

 また、この日は80周年記念事業で埋められたタイムカプセルの開封式も、手紙返却に先立ち行われた。当日は学校長や教職員、100周年記念実行委員らが立ち会い、開封作業を行った。

 中からは厳重に封がされた袋のほか、アルマイト製の給食食器一式や当時の「折りたためない携帯電話(Jフォン)」などが出てきた。他にも20年前の新品のPTA総会資料もあり、「なんで!?」と一同爆笑。袋の中には当時の写真などが封入されていた。

 タイムカプセルの中身は乾燥させたあと、来年企画している100年記念展示での公開を予定しているという。

▲小池千歌良さんの手紙
▲小池千歌良さんの手紙
▶手紙をきっかけに、友人同士思い出話に花が咲く
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◀タイムカプセル開封作業
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