県立秦野曽屋高校に通う3年生の生徒3人が美術の授業の一環で制作した作品が、第18回全日本年賀状大賞コンクールの版画部門で入賞した。
高校生の部版画部門で文部科学大臣賞を受賞した馬越凜人さんは、1年生の時は書道を選択。しかしこれまでに絵画コンクールで受賞経験があるなど美術が得意だった。馬越さんは「絵が上手な人は他にたくさんいるので、今回は画力ではなくアイデアで勝負した」とと話し、世相を反映してマスクを描き、その中ステーキを配置するなど斬新な作品となった。
奨励賞を受賞した石田亮太さんの作品は牛の群れ。「現実社会ではソーシャルディスタンスですが、もう一度皆が近づき仲良く過ごせるよう願いを込め『密の牛』にしてみた」と石田さんは話す。牛の個性を色で表現したところが工夫点だという。
寺田大翔さんは審査員特別賞を受賞。牛の模様を青と赤にしたり、富士山を黄色で描くなど独特の配色にした。「常識的な色をあえて外して、ポップなイメージにした」と作品について話した。
美術の授業で3人を指導した上原圭子教諭は「応募を前提に作品づくりを進めてきた。皆何度もやり直したり苦労したが、受賞できて指導者としても本当にうれしい」と話した。
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