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秦野版 公開:2021年4月16日 エリアトップへ

寺山在住・古谷照美さん 日本画で故郷に思い馳せ 5月に奄美大島で展覧会

文化

公開:2021年4月16日

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古谷さんと展示する「夢花」
古谷さんと展示する「夢花」

 日本画で故郷・鹿児島県奄美大島の海や森を描いている秦野市寺山在住の古谷照美さん(69)。5月に故郷では初めての展覧会を開催する。

 日本画とは明治期に西洋画と区別するために生まれた概念。主に、墨や岩絵具などの伝統的な絵具を用いて、和紙や絹などに描かれた絵画を総称する。

始めたのは40歳

 古谷さんが日本画を本格的に始めたのは40歳の時。これまでに日本画の公募展「日本美術院展覧会(院展)」の春開催と秋開催でそれぞれ10回以上入選した実力をもつ。「独学で始めた日本画。入選できるようになるまで大変で、結果が出るまでいつも冷や冷やします」と目を細める。

 奄美大島で生まれ、7歳の時に家族で神奈川県へ移住。高校卒業後、勤めた横浜市役所のサークルで油絵を習っていた。結婚を機に秦野に引っ越し、仕事・子育てに追われる中で”絵”とは疎遠に。子育てが一段落した頃に「また新たに勉強するなら違うことをやってみたい」と、日本画の世界へ足を踏み入れた。「時代が変わってもずっと続いている文化」と日本画の魅力を話す。年に4〜5回故郷に帰り取材やスケッチを、自宅のアトリエに戻って院展への出展に向けて創作活動を行っているという。

10年の集大成を展示

 今回の展覧会では、知人の飯田欣子さん(七宝)、小泉昌浩さん(ガラス)、松本裕さん(皮革)の作品と合わせて、約20点を展示。古谷さんは2010年に故郷にもアトリエを構えてから描き溜めた奄美大島の海の絵を展示する。

 会期は5月16日(日)から6月6日(日)、田中一村記念美術館(鹿児島県)で開催される。古谷さんは「奄美の海の多様な”顔”を描きました。平均寿命まで、あと10年は故郷の絵を描き続けて、残り10年は相模国の風景を描いてみたい」と穏やかに話した。

自宅には秦野を見下ろす蓑毛の里山の風景画も飾られている
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