高齢者の新型コロナウイルスの集団接種が５月23日から始まった＝写真上。秦野市人口約16万３０００人のうち、65歳以上の高齢者は約５万人。
集団接種の会場となったのは秦野市総合体育館。当日、接種会場の駐車場に入れるのは接種券を持った人のみで、入り口には係員も配備され、周辺が混乱しないような対策も取られた。接種は午前９時45分から午後３時45分まで行われ、対象者は事前予約をした時間に来場するシステム。予約前に来場する人などはほとんどなく、会場は整然とした様子だった。会場内は「受付」「予診」「接種」「経過観察」とコーナーが分かれ、対象者は案内に沿って落ち着いた様子で接種を受けていた。接種を終えた鶴巻南在住の72歳の男性は、「接種できてひと安心。痛くなかったですよ。予約は家族総出でやりました。携帯や家庭の電話、インターネットを駆使しましたが、つながってもすぐ切れてしまったりして、２時間半かかりました」と話した。この日の接種は医師４人、看護師４人、薬剤師４人、保健師２人の体制で行われた。約４００人が接種を終え、副反応が起きた人もなかった。会場には神奈川県介護福祉士会湘南西支部（コッシュ石井美千代会長）の協力で、同会会員６人が待機し、来場する高齢者がスムーズに接種できるようサポート体制も取られた。
６月14日から集団接種 毎日実施
秦野市感染症対策担当によると、集団接種は７月末まで毎週木曜、土曜、日曜の実施予定だったが、６月14日（月）から集団接種を毎日実施することを決めた。また現在ストップしている接種予約はウェブ、コールセンターともに５月31日（月）に再開予定。担当課では「コールセンターへの電話もつながりにくくご迷惑をおかけしていますが、今後集団接種の実施回数を増やすことで皆様の接種機会を確保しました。予約再開から１週間程度で予約が取れていない方の予約も取れる見込み」と話している。
５月25日現在予約が済んでいる高齢者は集団接種が約９５００人、個別接種（接種は６月１日から）が約１万７５００人。市は対象高齢者５万人のうち約４万４０００人が接種を希望すると予測しており、この予測によると今後１万７０００人がこれから予約をすることになる。市は集団接種の実施回数を増やすことで７月末までにワクチン接種を希望する高齢者の接種は終了すると見込んでいる。
新型コロナワクチンに関する問い合わせは、市新型コロナワクチンコールセンター【電話】０５７０・６６６・１５９（午前９時〜午後６時）。市役所に直接行っても予約はできない。※５月25日起稿
薬剤充填をする薬剤師ら
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