くず葉台自治会(鈴木一比古会長)が7月6日、自治会が所有している清掃器具「じょれん」を秦野市に寄贈した。
今回、市に寄付された「じょれん」は、道路の側溝を清掃する道具。くず葉台自治会では各組に2本ずつ、計44本を所持し年に1度、住民一丸で清掃を行っていた。
しかし、側溝から重いゴミや泥をかき出す作業は重労働なため、高齢化が進む同自治会では作業人員が減り使用する器具が余るようになってしまったという。当日は鈴木会長と役員を務める木澤茂雄さん、岡田幸枝さんの3人が高橋昌和市長のもとを訪れ、所有する44本のうち使わなくなった20本を手渡した。
寄贈を受け高橋市長は、「公共施設の維持に生かせるよう使っていきたい。これで手入れも行き届くと思う。大変ありがたいです」と感謝の言葉を述べた。
精力的な活動報告
寄贈後の歓談の席では、同自治会が行っているゴミ集積場の改善プロジェクトにも触れられた。岡田さんの発案で、かねてより課題になっていたカラス被害を防ぐため立ち上げた取り組みで、自治会創設以来初めて全会員へのアンケートを行うなど新たな取り組みを展開している。
鈴木会長らは岡田さんの用意した活動報告資料でプロジェクトの経緯を市長や同席した市職員に説明。住民アンケートをもとに各ゴミ集積場に合わせた対策を行っていることなどを紹介した。市長は興味深げに耳を傾け、「とてもいい事例。モデルケースになれば他の自治会も関心をもってくれるのでは。これからもぜひ自治力を高めてください」と、同自治会の活動に期待を寄せた。
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