秦野駅北口側、県道705号の片町通り交差点からまほろば大橋東側までの区間で、一方通行を逆走する自動車への注意喚起として、進入禁止の標識が付け替えられた。秦野警察署では「標識を確認し、走行してほしい」と呼びかけている。
「弘法坂」と呼ばれているこの道路は現在、片町通り交差点方面からまほろば大橋へ抜ける一方通行路線となっている。秦野駅前の目抜き通りとして地元から整備要望があり、県が2010年に事業化。「県道705号堀山下秦野停車場」線の秦野駅前通り整備事業として、相互通行路線にするための道路拡幅整備に着手した。しかし、一部に未取得の土地があり、「事業化から5年程度」としていた当初の完成目標から遅れ、現在も目途が立っていない。
第1工区の先行整備も未完了
2017年、まほろば大橋側の第1工区110mについて、県は用地取得が完了した部分を先行して整備。歩行者の安全確保のため道路幅を16mに広げ、歩車道を分離させた。しかし、弘法坂で加藤生花店を営む加藤昇店長は「道幅が広くなったことで、工事が終わったと勘違いし、逆走してしまう車が増えている」と話す。自動車は進入禁止だが、二輪・自転車は進入可能なため、そうした状況も勘違いに拍車をかけているようだ。
秦野警察署の城取康弘交通課長によると「地元からの要望に応え、注意喚起のため当初1つだった進入禁止の標識を道路の左右に設置した」と話す。トラック等の大型自動車が標識にぶつからないよう小さい標識を設置していたが、今秋、見やすくするため片側をひとまわり大きな標識に付け替えた。さらに、市くらし安全課が標識下に「車両進入禁止」の看板を設置している。
地元からは「第1工区分だけでも先に相互通行にしては」という意見も出ている。しかし、現状は第1工区も工事が未完了であり、また片町通り交差点側の第2工区が一方通行のままのため、交通量や安全性の問題もある。加藤さんは「工事が終わっていないので正式な街路灯もなく、夜間になると標識が見づらい。工事の進捗状況について、今後どうなるのかを含めて行政から積極的な情報発信がほしいし、多くの市民にこの道の現状を知って欲しい」と訴える。
秦野市国県事業推進課では県への要望として毎年整備の推進を訴えているが、事業は足踏み状態だ。「市政懇談会や地元の集まりなどで、その都度、状況を発信していきたい」と話している。
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