4月1日付で伊勢原市商工会の事務局長に就任した 横溝 明夫さん 笠窪在住 62歳
惜しみなく全力で
○…「伊勢原の街を元気にしたい。商工会はそれができる組織です。商工業の活性化という、行政とはまた違った形で街をより良くしていければ」。副市長退任から約1年半が過ぎ、市内商工業者約2千社が加盟する市商工会の事務局長に就任した。まだまだ挨拶回りが始まったばかり。「まずは会員さんを覚えなければ」と苦笑い。「多くの情報を整理して、役立つものをタイムリーに出すことが大事。商工業者と一緒に成長していきたい」と語った。
○…就任初日は、消費税8%開始日であり、市プレミアム商品券の発売日。挨拶もそこそこに出席した市役所での発売式が初仕事だ。商品券の売れ行きは好調。「この日に合わせるために職員が頑張ってくれたと聞いています。街の賑わいには欠かせないもの。市民の皆様には有効に活用してほしい」と笑顔で話す。今後は結果をしっかりと受け止め、次の地域経済の活性化に繋げていく。
○…生まれも育ちも伊勢原。中学・高校はバスケット部で汗を流す。自身曰く「活字人間」になったのは大学生の頃で、毎週のように学生で読書会を開いていたという。卒業後、築地の青果会社に入社するも、伊勢原に戻ることになり、伊勢原市役所へ。市民生活部長、総務部長などを経て2010年に副市長に。配属されるとその部署の仕事が増えると有名だったのだとか。「とにかく一生懸命。仕事は楽しくやろうという主義でした」と振り返る。退任後は年間100冊を目標に読書。「実際に読めたのは90冊くらい。ちょっと足りなかったかな」と笑う。
○…「これからは古巣の市とぶつかることもある。でも、お互いにめざす場所は同じ。良い関係を作れれば」と話す。初日に職員に話した一つは、過去を見てプラスαのやり方をすること。「僕みたいな人だからこそ出来る事があると思う。ここが人生のサンセット。惜しみなくやっていきたい」と笑った。