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倉茂紀夫さん（三笠ビル商店街内） 「最後に来て」宝飾店の自負
「貴金属の買取りで利益をあげるつもりはありません」と倉茂さん。宝飾職人としてのプライドなのだという
金・プラチナの買取り
「何軒か廻って、いちばん最後に来店ください」
三笠通り商店街に店を構える「クラシゲ宝飾」のオーナー、倉茂紀夫さんは自信にあふれた表情を見せていた。
金やプラチナの相場は高値が続いている。市内にも数多くの買取り専門店が進出しており、市場は活況を呈している。
不要な貴金属を引き取ってくれる店には２つの形態がある。業務の一部分として取り扱う宝飾店と、買取りだけを行う専門店だ。買取り専門店では、貴金属だけでなく、あらゆる商品を一度に処分できるメリットはあるが、「高値を求めるなら宝飾店を活用して欲しい」と倉茂さんは話す。
何故か？ 理由は２つあるそうだ。ひとつは流通経路。買取り専門店では、持ち込まれた貴金属は親会社などを経由して地金商に売却される。通過ポイントごとに中間手数料が差し引かれるため、買取り金額は目減りしていく。一方のクラシゲでは、「地金商と直接取引する関係なので依頼者に最大限の買取り価格を提示できる」という。
ふたつ目は、ダイヤなどの石にも価値をつけることができる点。職人が愛情を込めて１つひとつを評価するのは、宝飾店だからこそできるサービスとなる。「本物の価値がわかる私に任せて欲しい。加工と販売を生業としている職人なので、買取りで利益を上げるつもりはありません」と倉茂さんはキッパリ。冒頭の言葉には、そうした願いと自負が込められている。
■クラシゲ宝飾／大滝町2-20（横須賀中央・三笠ビル商店街内）／（営）午前10時から午後6時半／水・日曜定休／【電話】０４６・８２５・７４４８
クラシゲ宝飾
横須賀市大滝町２－２０（横須賀中央・三笠ビル商店街内）
TEL:046-825-7448
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