三浦市 胃がんリスク検診を採用 体の負担軽減で県内初
市は、40歳以上の市民を対象に行っている個別胃がん検診について、従来のバリウムを服用しての検査に代わり、2012年度から県内で初めて「胃がんリスク検診」の採用に切り替えた。これまでよりも体への負担が小さく済むメリットがあるとし、市民により理解を深めてもらい積極的な受診を促すために、がん検診セミナーも開催する。
日本人のがんの部位別死亡原因で常にトップクラスにあるのが胃がん。ただし、早期に発見すれば9割の人が完治し、進行していたとしても検診で発見され、手術を受ければ6割の人が完治するといわれている。
市では、肺がん、大腸がんとともに胃がんの検診を、40歳以上の市民を対象に個別・集団で実施している。
従来はバリウムを服用しての検査を行っていたが、今年度から個別検診のみ検査方法を県内で初めて「胃がんリスク検診(ABC検診)」の採用に変更した(集団検診は来年度から)。
胃がんリスク検診は、採血により胃がんになりやすいかどうかをAからDの4段階で知ることが出来るもの。直接胃がんを見つける検査ではないが、バリウム検査や胃内視鏡検査よりも体への負担が小さく済む。
また、リスクの高い人は精密検査として胃内視鏡検査を受けることで胃がんを早期に発見でき、一方リスクの低い人には無駄な検診をしなくてよいというメリットもある。
市民理解のためのセミナーも
市では、新たに採用した胃がんリスク検診について、より市民に理解を深めてもらい、積極的に受診をしてもらおうと、今回専門医らによる「がん検診セミナー」を主催する。
がん検診セミナー「知っていますか?三浦市の新しい胃の検診」((社)市医師会・市保健衛生委員連絡会・県三崎保健福祉事務所・富士フイルムメディカル(株)共催)は、6月16日(土)に潮風アリーナ研修室で開かれる。午後2時から4時。
当日は、市医師会の矢島眞文副会長が司会を務め、講演Iとして市立病院の小澤幸弘総病院長による「三浦市における胃がん検診」が、また講演IIとしてNPO法人日本胃がん予知診断治療研究機構の三木一正理事長による「ご存知ですか?ABC検診」が行われる。さらに特別出演の県在宅保健師会「いちょうの会」による寸劇「家族みんなで骨元気」も上演される。
参加費は無料。
申込み・問合せは、市健康づくり課【電話】046・882・1111内線371へ。
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