神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2024年4月26日 エリアトップへ

初声高 牛の赤ちゃん誕生 人工授精で繁殖成功

教育

公開:2024年4月26日

  • X
  • LINE
  • hatena
生まれたばかりの子牛(上)、子牛の前足にくくりつけたロープを引っ張ってお産を手伝う生徒ら(左下)、元気な子牛を無事に産み、部員から顔をなでられる「ひろ」(右下)
生まれたばかりの子牛(上)、子牛の前足にくくりつけたロープを引っ張ってお産を手伝う生徒ら(左下)、元気な子牛を無事に産み、部員から顔をなでられる「ひろ」(右下)

 県立三浦初声高校和田キャンパスで4月22日の夕方、子牛が誕生した。都市農業科の生徒たちが育てる雌牛「ひろ」が、人工授精による繁殖に成功。同校では初の試みで、出産予定日から10日遅れて生まれたこともあり「不安で夜も眠れなかった」という生徒たちから歓喜の声が上がった。

 和田キャンパスでは、都市農業科の生徒たちが牛を育てて肉や脂肪を増やす「肥育」を学び、農業に使用する堆肥を作るため、牛舎で雌牛2頭の世話をしている。

 本来であれば2年ごとに出荷する食肉用の牛だが、北海道の家畜市場で選ばれた「ひろ」は特に優れた肉質の血統ということもあり、県畜産技術センター(海老名市)指導のもと、寺田朋子教諭と畜産部員で初の繁殖に挑戦することにした。

 家畜人工授精師の協力を得て、昨年5月に人工授精をしたが受胎せず、7月に再び行うと、翌月に妊娠が判明した。

小さな命、大切に

 新年度に入り、上級生から”命のバトン”を受け継いだ12人の部員たちは、祈るような気持ちで出産予定日の4月12日を迎えた。しかし、ひろは一向に出産する気配がなく、牛舎内で掃除や餌やり、ブラッシングを行う部員たちは日に日に不安を募らせていった。陣痛促進剤を投与することも検討したが、獣医師から身体にリスクを負うケースもあることを聞いた。

 休み明けの月曜の朝、ひろの様子はいつもと違い、苦しそうに息んでいた。すぐに県農業共済組合(伊勢原市)に連絡。駆けつけた獣医師がひろを診る様子を見守った。午後になると、子牛の身体の一部が外に出ているのが確認できた。つらそうに唸るひろ。部員たちは「がんばれ」「あと少し」と励ましながら、子牛の前足をロープで縛り力いっぱい引っ張ると、藁の上に勢いよく新たな命が産み落とされた。

 「健康そうで立派な牛」と獣医師。「よくやったね」とひろを称える部員たち。あまりの感動に号泣だった大場乃ノ花部長(3年)は「生まれてきてくれてありがとう。母親似でかわいい。小さな命を大切に育てていきたい」と、ひろが舐める子牛をじっと眺めた。

 牛の親子は今後、同校で育てながら活用法などを検討していくという。

強くてやさしい信用金庫

新年は1月4日(木)より平常通り営業させていただきます。

https://www.shinkin.co.jp/kanagawa

<PR>

三浦版のトップニュース最新6

“活気あふれるまち”へ前進

三浦商議所新会頭

“活気あふれるまち”へ前進

奥山浩司氏インタビュー

6月7日

優先交渉権者に興和

新海業プロジェクト

優先交渉権者に興和

三崎漁港の利活用で市選定

6月7日

「海のミルク」すくすく成長

「海のミルク」すくすく成長

小網代湾で養殖、本格始動へ

5月24日

藻場の再生で連携

三浦半島4市1町

藻場の再生で連携

日テレ参画で活動後押し

5月24日

よみがえる一対の獅子頭

海南神社夏例大祭

よみがえる一対の獅子頭

仏師・梶谷さんが修復

5月10日

「消滅可能性」から脱却できず

「消滅可能性」から脱却できず

若い女性の減少続く三浦

5月10日

あっとほーむデスク

  • 6月7日0:00更新

  • 5月24日0:00更新

  • 5月10日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月8日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook