三浦市 避難方向を矢印で明記 津波ハザードマップを改訂
三浦市はこのほど津波ハザードマップを改訂した。新マップは、高台への避難方向を示す矢印の明記や標高別に色分けしたことで、地震発生の際に一目見ただけで避難方向が分かるようになっている。両面カラーで2万部を作製、各区を通して市内全戸に配布。
新マップは、今年3月に県が発表した最新の津波浸水予測図をもとに作り直したもの。発生頻度は少ないが、発生すれば甚大な被害をもたらすおそれのある津波を想定している。
最大の特長は地域の主な高台を示し方向を矢印で表記。「津波から逃れるにはまず高台へ」にのっとり、津波発生時にどの方向が高台で、どこに逃げれば良いのかを瞬時に判断できるようになっている。
最大津波は、旧マップの5・2m(城ケ島)を新マップでは9・5m(上宮田、三浦海岸付近)とした。三浦海岸付近は7m以上、三崎周辺の海岸は5mを予測している。初声の海岸は1〜4m、臨海高校や初声小学校は腰までかかる高さの0・5から0・8mの浸水を予測している。
標高10、20、30mラインの色分けや、指定避難場所には標高地を記載した。
マップは、初声地区、南下浦地区、三崎地区の3地区に分け作製。それぞれマップの逆面には、市民から要望のあった市全図の浸水状況を載せている。市は6月に防災情報を載せた避難マニュアルを作製している。市危機管理課は「新たに作製したハザードマップと避難マニュアルをセットで保存して欲しい。また、機会があるごとにマップを見て、いざというとき、自分がどの方向に逃げるべきかを頭に入れておいて欲しい」と話している。
|
|
|
|
|
|