三浦商工会議所(寺本紀久会頭)は、施設の老朽化に伴い、会館を新築し移転する。既存会館から100mほど離れた建設地では、今月16日に地鎮祭が執り行われ、関係者らが工事の安全を祈願した。完成は来年7月末で、8月供用開始予定。同商議所は「市民に開かれた会館にしたい」と話している。
現在使われている同商議所会館は1966年に建てられたもの。老朽化が進んだため、委員会を中心に全面改装工事の計画を2002年から議論・検討してきたが、東日本大震災を契機に耐震診断を実施。「震度7で倒壊する危険性がある」との結果を受け、安全性と長期的な利用を重視し、新たな会館の建設へと計画を変更した。
建設予定地は既存会館から約100m離れた三崎警察署跡地(三崎3の12)。取り壊し後は駐車場として使われていた市有地で、新会館の建設に際し、同商議所は三浦市から用地を購入している。
敷地面積は現施設とほぼ同規模の562・27平方メートル。新たな会館はALC構造(鉄骨造)4階建てで、延べ床面積約923・96平方メートル。10台分の駐車場と屋上に太陽光発電設備を置くほか、既存会館にはなかった障がい者用トイレ、エレベーターなどのバリアフリーにも対応する。また、1階には一般貸出も視野に入れた2つの会議室を設計。「市民も自由に使え、地域に開かれた商議所にしていけたら」と担当者は話している。
土地購入費、設計料、建築工事費などを含めた総事業費はおよそ3億5千万円。来年度までの2年間で神奈川県から約2700万円、三浦市から約3800万円の補助金交付をそれぞれ受けるという。
今月16日には関係者によって地鎮祭を挙行。来年7月末の完成、8月供用開始をめざし、工事が行われる。なお、既存の会館は引越し後に解体され、跡地は駐車場になる予定。
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