三浦版 掲載号:2017年8月4日号
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三戸のオショロ流し伝統継承に少子化の影担い手不足で休止の区も

文化

泳いで船をひくセイトッコたち(写真提供・三浦市)
泳いで船をひくセイトッコたち(写真提供・三浦市)
 初声町三戸の伝統行事「三戸のオショロ流し」が8月16日(水)に行われる。神田・北・谷戸上の各地区から計3艘のオショロブネを送るのが慣例となっているが、担い手不足によって今年は1艘となる見通し。少子化による存続の危機に直面しており、保存会は「できることを考え、続けていきたい」としている。

 三戸のオショロ流しは、初声町三戸に伝わるお盆の精霊送り行事。毎年8月16日の早朝に、華やかに飾り付けられたオショロブネ(精霊船)と呼ばれる大きな藁船を海岸で作り、子どもたちが沖まで船をひきながら泳ぎ、先祖の霊を西方浄土へ送る。現在は地元保存会が中心となって受け継がれており、1978年に県の、2011年に国の重要無形民俗文化財指定を受けた。

 担い手は「セイトッコ」と呼ばれる同地区に住む小学校1年から中学3年までの少年ら。重文指定の際には、祖先の霊を船に託して送る船流しが盆行事の典型的な例であることに加え、地域的特色のあるセイトッコによる伝承が評価されている。

 文献によると、戦後は59・60年に一時休止。その翌年、郷土研究の記録を目的として谷戸上で行われると、住民から再興を考える意見があがり、62年から復活。今日に至るまで伝承されているが、昨年はセイトッコ不足を理由に神田地区が休止し、今年はさらに北地区も開催が困難な状況にあるという。

存続に知恵しぼる

 ユネスコ無形文化遺産として知られる「チャッキラコ」や「いなりっこ」など、三浦市内には他にも少子化の影響を受けている伝統行事は多い。存続のために地区外から集めたり、女性の参加を認めるなどして人員を確保している例もある。

 伝統の衰退を危惧する声も聞かれ、保存会では「時代に沿いながら引き継いでいきたい」と苦しい胸の内を話した。



 チャッキラコ三崎昭和館では、8月15日(火)まで5分の1スケールのオショロブネの模型=左写真=や記録写真などの展示を行っている。午前10時〜午後4時、水曜・木曜休館。入館無料。詳細は同館【電話】046・882・3156

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