世界大学オリエンテーリング選手権に日本代表として出場する 祐谷 大輝さん 幸町在住 22歳
一度決めたら迷わず進む
○…「今までのレースの中でも会心の出来。思ったところにポイントのフラッグが見えたときは心でヨシっと叫んだ」。オリエンテーリングは地図とコンパスを駆使してコンマ1秒を競ってゴールを目指す、一瞬の迷いも許されないハードなスポーツ。選考会で強豪たちを抑え、日本代表の男子6人のうちのひとりに選ばれた。世界大会の舞台はハンガリー。「初めての海外大会。日本にはない地形もあるようで、今からワクワクしています」
○…東京大学オリエンテーリングクラブに4年間所属し、この春卒業した。「大学に入るまで聞いたこともなかったスポーツ。頭脳と体力をフルに使う部分が気に入った」。初の夏合宿では八ヶ岳の山中を4時間以上さまよった。一筋縄ではいかない難しさに、のめり込むように。実力を伸ばし、4年生時にインカレではチーム優勝にも貢献。現在でもコーチとして大学に残り、指導を続けている。「今度はぼくが後輩を育てていく番です」
○…大阪生まれ、小学生まで関西で過ごした。「地図を眺めて、空想の旅をするのが好き。地図さえあればとにかくゴキゲンでした」。中学入学を機に茅ヶ崎市へ。中学では陸上部に入り、駅伝の神奈川県大会にも出場。「基礎をコツコツしっかり」と真面目な性格は勉強でも生かされ、東京大学工学部に進学。環境エネルギーを専門に研究に没頭した。「社会の基盤を作る仕事。まちづくりに携わりたい」とさらに一歩夢に近づくために院に進む準備を進めている。
○…勉強と研究室のアルバイトで忙しい日々を送るが、日々のトレーニングを欠かすことはない。レースが近づくとエネルギーをチャージするために深夜の帰宅でも白米3合はペロリ。「一番のごちそうはやっぱり母のカレー。元気がでる。レースを怪我なく終え、家に戻るとほっとする。いつも家族の応援があるからがんばれる」と微笑んだ。
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