11月6日(日)に開催する「フェスティバル イン チガサキ」の実行委員長を務める 関谷 克己さん 東海岸南在住 67歳
軽音楽と情熱で街沸かす
○…「若い人が音楽で輝ける場所を地元に作りたくて」。毎年11月に茅ヶ崎市民文化会館で開催している軽音楽の祭典。3年前の初開催から企画に関わり、まとめ役を担ってきた。3回目となる今回は、初の公募を仕掛け、個性豊かな13バンドと高校生5バンドの出演が審査の上決まった。「1年目はお試し、2年目は反省、3年目が冒険の年。今年はレベルが高い、本番が楽しみ」と胸を躍らせる。
○…大学時代にカレッジバンドを組み、ウッドベースを担当。日比谷野外音楽堂など3千人規模のステージにも立った経験を持つ。そんな経歴も知ってか3年前、「茅ヶ崎の音楽フェスを復活させないか」と地元の音楽仲間から声をかけられた。「30年以上も前に開催され、伝説とまで称されたイベント。”復活”の二文字に年を忘れて心がたぎった」。市内を駆けずり回り、やっとの思いで漕ぎ着けた第1回。出演者たちの荒削りな音楽にかつての自分を重ねた。「裏方の疲れは吹き飛んだ。伝説を超えるフェスに育てるのが自分たちの役目」と決意を固めた。
○…茅ヶ崎生まれ、茅ヶ崎育ち。運動神経抜群で中学では東京五輪の聖火ランナーも務めた。小中と続けてきた野球でも常にエースで4番。強豪校・鎌倉学園に進んだが、希望していた投手は叶わず人生初の挫折を経験した。大学進学後は体育会系から一転、「ギターケースを持つとモテる」と軽音部に入部。「音楽の面白さに夢中になりすぎ落第したこともいい思い出」
○…貿易、営業、食品と10以上の仕事を経て、45歳でリフォーム会社を立ち上げ、現在も忙しい日々を送る。1つ年下の妻との共通の趣味は旅行。アメリカドラマ「ルート66」に憧れ、今年6月にシカゴからロサンゼルスまで約4000Kmの旅をスタートさせた。「妻とふたりでゆっくり話ができる特別な時間が楽しい。仕事の合間を縫って、来年以内には走破したい」と微笑んだ。
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