JICAの青年海外協力隊として2年間モンゴル国で青少年活動に従事している 湯川 千愛(ちあき)さん 本村在住 24歳
未来見据えまっすぐに
○…独立行政法人国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として2年間、モンゴル国で青少年活動に従事する。現地では子どもと家族の権利保護を担当する部署に配属され、ものづくりやグループ作業などを通じ、自己啓発トレーニングの土台づくりを主導する。
○…ボランティアに関心を持ったのは中学から高校にかけての多感な学生時代。今回自らが託された任務と同じ活動を終えた「先輩」の講演を聞いたことがきっかけで「自分もいつか海外で活動したい」と胸の中に火が付いた。英語が好きだったこともあるが、青年海外協力隊になりたい思い一心で英語をより専門的に学べる高校へ。大学では国際協力や異文化理解を学び海外へも何度も足を運んだ。「2カ月の研修で叩き込まれたけれどモンゴル語はまだまだ」と微笑む。
○…夢の実現に向けて真っすぐ進む行動力とは反対に、人見知りで恥ずかしがり屋な一面も。「初対面の人に慣れるまで時間がかかるんです」。工作や手芸など細かい作業が得意で、学童保育指導員として働いた前職では、ハロウィンイベントなど「季節の工作」を指導してきた。「子どもには自分に無い発想があって楽しい。色々気づかせてくれて学ぶことが多い」と協力隊としての顔をのぞかせる。スポーツも好きで小学校ではミニバスケット、中学でもバスケ部、高校ではラクロス部に所属するなど、目標に向かって突き進む姿勢はスポーツを通じて養われた。「仲間と協力することの大切さ協調性など多くを学んだ。スポーツでも国際貢献したい。運動会も開ければ」と目を輝かせる。
○…「2年で自分の価値観がどう変わるか楽しみ。モンゴルでは自分のできることを最大限伝えてきたい。帰国後は元の職場の子どもたちとも交流させたい。子どもの頃から海外をもっと知ってもらいたい」。自身が受けたボランティアへの思いを次世代につなぐための2年が始まった。
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