サザン40周年記念イベント「湘南ロックンロールセンターAGAIN」を企画した 橋本 順正(じゅんしょう)さん 今宿在勤 28歳
湘南ラブ ロックな仏徒
○…「湘南カルチャーの”今”を届けたい」と熱を込める。音楽史研究の師として仰ぐ市内在住の音楽評論家・宮治淳一さんの精神を受け継ぎ、かつて湘南を賑わせたロックバンドイベントの再興を実現した。両日のMCのほか、自身もデビューアルバムを引提げ、バンド「Agent Padma」で演奏参戦する。
○…バンドの芸名・釈(しゃく)順正(じゅんしょう)は浄土真宗の法名でもある。実家は今宿の浄土真宗・来恩寺。今宿小5年の時、たまたま当選し、参加したライブが運命を変えた。ファンの間で伝説となっている「茅ヶ崎サザンライブ」。即マイギターを購入したほどの衝撃で、その時火が付いた「桑田佳祐さんになりたい」という情熱は今に至るまで燃え続け、原動力の1つとなっている。
○…幼い頃から話し好きで、自他共に認める生粋のお祭り男だ。萩園中では野球部主将として部を県大会に導き、大船高校では生徒会長も務めた。高校では軽音楽同好会の立ち上げから携帯電話を駆使した本気の鬼ごっこ、近年ではサザンの曲だけで盛り上がる音楽イベント「DJサザンナイト」まで、奇想天外な企画で周囲を驚かせ、楽しませてきた。「皆が楽しんでいると、自分も楽しい。これって大乗仏教の教えに通ずる所があるんです」と朗らかに笑う。誰かを喜ばせる企画は苦にならない。
○…平日は人生の師である研究者・今井雅晴さんの元、築地本願寺の研究所で働き、週末は茅ヶ崎で実家の手伝い。音楽イベントのDJやラジオMCもこなす。悩みは時間不足だ。様々な企画で毎回強く感じることは「御縁」だという。「周りのお陰で企画が開催できた。周りのお陰で今がある。今を生きている僕たちが最高に楽しむことが、お世話になった人たちへの恩返し」
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