健康・子育て支援に重点 3町一般会計予算案
大磯町の中崎久雄町長は18日に開会した町議会3月定例会へ平成23年度予算案を提案した。二宮町の坂本孝也町長と中井町の尾上信一町長も当初予算案を発表。3町いずれも町税収入が伸び悩むなか、子育て支援や健康、教育に重点を置いた予算配分を行った。
一般会計予算は前年度比7億6800万円(8・9%)増の93億7000万円。歳入の柱となる町税は50億6598万8千円(0・9%減)で4年連続減収となる。法人町民税は5400万円の増収を見込むが、個人町民税と固定資産税で9400万円減。地方交付税や子ども手当ての国庫負担を含む国庫支出金は増える。
中崎町長にとって初の予算編成では、町内24地区での健康相談事業(27万円)やAED(自動体外式除細動器)配備(480万円)、保育園待機児童対策としてサンキッズ大磯の増改築(2千万円)、国府中学校グラウンド改修工事(9236万4千円)などを打ち出している。一般会計から国民健康保険などの特別会計への繰出金は15億7132万7千円。また、特別職3役の給与を半減し、1674万円の削減を図る。
国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険・下水道の4特別会計予算は80億9700万円(0・9%増)。一般会計と合わせた予算総額は174億6700万円(5・1%増)となる。
一般会計は(仮称)風致公園整備へ向けた用地購入に予算18億2000万円を計上して過去最大となった前年度に比べ、19億7500万円(20・6%)少ない76億3500万円。例年の予算規模に戻した。
歳入の約48%を占める町税は36億9574万8千円(1・9%減)。個人町民税は1億727万4千円(5・5%)減の18億2748万円。法人町民税は28・6%増の1億円超を見込む。
来年度も投資的事業を積極的に進める方針で、吾妻山公園再整備(5400万円)や(仮称)風致公園整備(6250万円)を継続して行う。おもな新規事業は(仮称)ふたみ記念館開設運営(1563万4千円)、災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車購入(4730万円)、二宮小学校大規模改修設計委託(1740万6千円)など。
4特別会計は69億6491万5千円(4・1%増)で、一般会計との総予算額は145億9991万5千円(10・4%減)。
前年度比3700万円(0・9%)増の一般会計予算は39億9500万円。町税は1069万4千円の微増で、歳入に占める割合が66・6%と3町のなかでは一番高い。しかし、平成21年度決算額との比較では約2億2千万円(7・7%)の大幅減収となる。地方交付税と国庫支出金は増えるものの、その他の収入増を見込むことができないため、町の積立金である財政調整基金から1億5115万2千円を繰り入れる。町債1億円も発行する。
歳出は、新規事業の子宮頸がん・ヒブ・小児用肺炎球菌の予防ワクチン接種(2755万5千円)や高齢者・障害者の総合福祉事業計画(546万8千円)などで扶助費を増額。生物多様性調査(105万円)、諏訪地区での都市計画推進事業(120万円)、電算システム共同運用(216万円)なども盛り込む。
4特別会計と水道事業会計の総額は28億5657万3千円(0・5%減)。一般会計との総予算は68億5157万3千円(0・4%増)となっている。
坂本 孝也 町長
尾上 信一町長
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