土に触れ、収穫の喜び 中井町の里山で農業体験
中井町の中井中央公園付近の畑で19日、なかい里山農業体験があり、親子ら37名が青々と育った小松菜と大根の収穫を行った。
なかい里山農業体験は、自然豊かな里山で種まきや苗の植え付けから収穫まで一連の農作業を体験することで、収穫の喜びを感じてもらおうという中井町ならではの事業。同町の産業の一つである農業に親しみながら、安全安心な食や地産地消を進めていくこともねらい。事業には二宮町や大磯町、平塚市、茅ケ崎市などの近隣地域をはじめ、川崎市や横浜市、町のホームページを見て都内や静岡県からも農業体験を希望する家族が応募した。
参加者は6月から、人参、さつま芋、とうもろこし、大根、小松菜、落花生、うるち米などの栽培を3コースに分かれて開始。米作りでは夏の間に3度の草取りに汗を流し、10月に稲刈りを行った。コースに応じて3〜6回の作業があり、計13回延べ544名が土に触れ、作物の成長を見届けた。また、町内の農家らが栽培したブルーベリーとみかんの収穫も楽しんだ。
19日はあいにくの雨となったが、子連れファミリーや中高年者ら37名が小松菜と大根の収穫に訪れた。農業委員から「葉っぱの際を両手で持って」と、大根の抜き方のコツを教わり、自分の背丈の半分ほどある大根をせっせと親の元に運ぶ子もいた。二宮町から参加した女性は「食の安全に関心が高まっている時代でもあり、自分で農作物を育ててみたいと思いました。小松菜がたくさん採れたので、明日にでも東京の親類のところへ分けに行くつもりです」と話していた。
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