中井町は、妊娠期から出産、子育てまで切れ目のない総合的な支援を行うために、「里都(さと)まち♡なかいネウボラ」を8日にスタートさせた。保健福祉センター内に業務拠点を開設。助産師や保健師が母子保健コーディネーターとして産前・産後のケアや育児相談などに応じる。
ネウボラは、福祉先進国フィンランドの子育て支援制度が手本。同国の言葉で「アドバイスの場」を表す。
中井町では、母子手帳の交付時にコーディネーターが妊婦と面接して一人一人の支援プランを作成。全ての妊婦に電話と訪問で体調管理や出産準備の助言をするほか、悩みや不安を抱える妊婦には必要に応じたサポートを行っていく。母親父親教室、産後の母乳相談や新生児訪問も実施する。
スマートフォンのアプリを活用した電子母子手帳も導入された。健診や予防接種の記録、育児日記をつけることができ、自治体からのお知らせなどが届く。町ホームページでは、新しく子育て情報を集約したページ「子育て応援」を設けた。
6月には、生後1カ月から4カ月までの赤ちゃんと母親を対象にしたデイサービス「産後ほっとステーション」も始まった。子育て支援センターで月2回、参加者がおしゃべりを楽しんだり、横になって休息を取ったりして過ごせる。
安心して出産・子育てができる支援体制の充実を図る町は今年度から、7万5千円だった妊婦健診費用の助成金を10万5千円に増額した。県下で最高レベルの手厚い金額という。町健康課の森聡課長は「子育てを応援し、少子化対策につなげていきたい」と話す。
ネウボラ相談室は平日午前8時30分から午後5時15分まで開設。電話と訪問によるアドバイス、家族からの相談にも応じる。問い合わせは保健福祉センター【電話】0465・81・5546。
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