大磯・二宮・中井版 掲載号:2017年9月1日号

国府中

東関東 響け熱演 教育

吹奏楽部が県代表

揃いの衣装に身を包んだ部員
揃いの衣装に身を包んだ部員
 大磯町立国府中学校の吹奏楽部が、茨城県ひたちなか市で開催される東関東大会に県代表として出場する。2011年、14年に続いて3度目の挑戦に向け、部員は「心ひとつに」を合言葉に息の合ったアンサンブルを誓う。

 出場するのは、30人以内の編成で演奏するB部門。県内からは、8月の県大会で36校中12校が代表に選ばれた。県大会常連の同部でも、東関東の切符をつかんだのは3度目という狭き門だ。顧問の清水智香教諭は「県よりもさらに磨きがかかった演奏を目指したい」と部員を鼓舞する。

 今年度から採用した自由曲「繚乱〜能『桜川』の物語によるラプソディ」は、貧苦を案じて自ら人商人(ひとあきびと)に身を売った一人息子の桜子と、涙ながらにわが子を探し歩く母との親子愛を描いた能作品に曲想を得た楽曲。川面に散る桜に息子への思いが募り狂乱する母の姿や、3年の歳月を経て再会を果たし帰郷するエンディングなど、様々に変化していくストーリーをスリリングで抑揚のある演奏で表現する。

 部長の佐須栞名さん(3年・パーカッション)は「県大会は周りのレベルが高かったので、自分たちが選ばれたときは本当にうれしくて涙が出ました」と振り返る。幼稚園から柔道を習うなど体を動かすのが好きだったが、小学生のころに始めたピアノとマリンバで音楽のとりこになった。吹奏楽は「個人の音が仲間と重なり合って一つの音楽になるのが魅力。努力した分だけ結果がついてくるのでやりがいは大きいです」

 引っ込み思案だった性格にも変化が生まれたといい、昨年9月には部長に立候補。目標に向かって切磋琢磨する30人以上の部員をまとめる。東関東では「普段通りの演奏を忘れないこと」を胸に刻み、練習の成果をぶつけるつもりだ。

 副部長の蒲谷桜さん(3年・クラリネット)は「この学校の吹奏楽を聴くことができてよかったと思ってもらえるような演奏をしたい」と意気込む。自由曲は6月から練習を始めたばかりで演奏回数は少ないが「楽譜の難易度は高くないので、物語の世界観をうまく表現できれば」という。録音機に自らの演奏を吹き込み、教室と音楽ホールでの響きの違いを意識するなど演奏研究に余念がない。

 楽曲の要所でフルートのソロを吹く近藤瞳さん(3年)は「尺八のような低い音を出すなど、今までに経験したことがない演奏が求められるので練習のしがいがあります」と充実した表情をみせる。パートリーダーとして、他のフルート奏者と曲について意見を述べ合ったり互いの演奏を聴いたりするなど、「花形」としての役割を再確認。「初めての東関東で緊張もありますが、お客さんに曲の持つ雰囲気を伝えられたら」と笑顔で話した。

 大会は9月16日にひたちなか市文化会館で開かれる。

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