二宮町の一色小学校体育館で地域住民が中心となって企画した「やまゆり里山音楽祭」が、11月5日(日)に開かれる。今年6月に結成された「やまゆり合唱団」がステージに立ち、未就学児から97歳までの団員約80人が練習の成果を披露する。町内在住の声楽家やサキソフォン奏者、若手音楽家グループなども出演。文化の秋に心地よいハーモニーを響かせる。
地域住民と神奈川県住宅供給公社、二宮町で組織する一色小学校区地域再生協議会が主催。やまゆり合唱団は、音楽で地域活性化を図ろうと同協議会の文化イベント振興部会が今年4月に団員を募集し、町民約110人で結成された。武蔵野音楽大学講師でオペラの演出なども行っている山内みどりさんを指導者に招き、6月から計11回の練習と特訓を重ねてきた。
同合唱団は10月14日に生涯学習センターラディアンで開催された同公社主催の「二宮子ども音楽祭」に出演。ホールを埋めた満員の聴衆の前でソプラノ、アルト、テノール、バスの4部混声合唱を披露し、喝采を浴びた。
29日には一色小体育館で本番前最後の練習が行われた。台風の影響で大雨が降るなか、練習熱心な老若男女が集合。パートごとに分かれて歌い出しの発声や曲の途中で変わるテンポなどを確認し合い、全体での総仕上げに取り組んだ。
「カラオケで歌うことはあっても合唱は初めてという団員が多かったのですが、10月の音楽祭で初ステージを経験してみなさん自信がついたようです」。団員たちの進歩に山内さんは目を見張る。同部会長を務める三浦憲門さんは「先生方が付きっきりで指導してくれました。パートリーダーも仲間を引っ張ったおかげでだんだんと上手になりました」と話す。音楽祭ではステージ前に子ども専用のスペースを設けるそうで、「昨年は約400人の聴衆が集まりました。今年も大勢の人が聴きに来てくれたらうれしいです」と音楽祭の成功を期待する。
当日は紅葉とアメージンググレイス、上を向いて歩こう、一色小学校創立50周年を記念して制作された楽曲「風の匂い」の計4曲を披露する予定だ。
午後1時30分開場、2時開演。入場無料。スリッパを各自用意。同協議会では、徒歩または公共交通機関での来場を呼びかけている。
やまゆり合唱団以外の出演者と予定曲目は次のとおり)。※敬称略
▽一石洋子・桑田葉子(ソプラノ)、岩崎千恵・高寺真美(ピアノ)=オペレッタ「こうもり」より序曲、落葉松、オペラ「蝶々夫人」よりある晴れた日にほか▽波多野杜邦(オカリーナ)、オカリーナ波の会=ピエロのトランペットほか▽菊地彩也(サキソフォン)=カリオカの夜ほか▽ユースクラシック=ジュピター、秋のメドレー、ブエノスアイレスの四季ほか
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