神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩版 公開:2015年8月6日 エリアトップへ

”健幸”づくりへの取り組み【1】 おもちゃ修理で社会に還元 「おもちゃ病院Kebo」

社会

公開:2015年8月6日

  • LINE
  • hatena

 多摩市がまちづくりにおける総合計画のひとつとして掲げている「健幸都市(スマートウェルネスシティ)・多摩の創造」。身体面だけでの健康だけでなく、それぞれに生きがいを感じて安全・安心に暮らす誰もが幸せを実感できるまちをめざすというものだ。

 その「健幸都市」への取り組みは民間にも広がりをみせている。今年3月に開催されたイベント「オール多摩!健幸甲子園プレ大会」もそのひとつ。

 同イベントは「健康長寿日本一のまち・多摩」を目指し、日々”健幸”づくりに取り組んでいる民間団体やNPO等の出会いと発表の場として、健幸甲子園実行委員会の主催、(社)多摩マイライフ包括支援協議会と多摩市、多摩市医師会の共催で33団体が参加して行われた。多摩市が目指す「地域包括ケア」体制の構築を応援するイベントとして、今後も年に一度の開催を予定しているという。

 本紙では、プレ大会に参加した一部団体の活動を今後定期的に紹介していく。

-・-・-・-・-・-

 プレ大会で審査員、来場者の投票で取り組みを評価され、優勝したのが「おもちゃ病院Kebo」だ。同団体は、ボランティアとして、おもちゃや小物などを修理する活動を行っている。2000年に発足し、現在80人のメンバーが所属。市内を中心に各所で年間80回ほど”開院”している。

 「市内や周辺地域には大手電機メーカーに勤務していた技術を持った人たちが多く、リタイヤ後に手を持て余していた。その技術を活かすことはできないか。子どもが何でも手に入る時代に物の大切さを伝えようと、立ち上げたのがこのおもちゃ病院でした」と話すのは、3代目院長の加藤伸夫さんだ。

 平均年齢は72歳。おもちゃの修理を通じて仲間や子どもたち、その親とのコミュニケーションを図るだけでなく、手先を動かすことで認知症防止に。活動にはそうした意味合いもある。

 目の前で壊れたおもちゃを蘇生させた後の子どもたちの笑顔。「ありがとう」の言葉。それがやりがいだという加藤さん。買ってもらった物を大事にし、慈しむ心を育む。それが心優しい大人への成長に繋がる。「たかがおもちゃ。たかが小物。でも勇気と希望を与えることもある。今まで培ってきた経験を社会に還元する。そうした姿を子どもたちの未来のために見せていきたい」と話した。

多摩版のローカルニュース最新6

花あふれる南大沢へ

花あふれる南大沢へ

27日・28日 フラワーフェス

4月25日

多摩市内の桜 振り返る

GWに「タマカワラフェス」

GWに「タマカワラフェス」

地元有志が初の試み

4月25日

「健幸」に取り組む事業所紹介

多摩市

「健幸」に取り組む事業所紹介

市内大学生が取材

4月25日

小野路で音色楽しむ

小野路で音色楽しむ

4月 ピアノ・ソロ演奏会

4月25日

ヤングケアラーを支援

リバティ

ヤングケアラーを支援

都内在住中高生が対象

4月25日

あっとほーむデスク

  • 5月11日0:00更新

  • 4月27日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

多摩版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook