多摩市子ども被爆地派遣事業で、長崎を訪問した中学生6人による報告会が8月28日、永山公民館ベルブホールで開催され、中学生たちが核兵器廃絶、平和の大切さを訴えた。
多摩市では平和の尊さを次世代に継承しようと、2013年度から被爆地へ派遣する事業をスタート。これまで3年間は、広島を訪問。今年は、後藤詩波さん(聖ヶ丘中1年)、セガワ菜咲里さん(同)、林遼太さん(多摩永山中1年)、加藤つばささん(和田中2年)、永井勇輝さん(鶴牧中2年)、大平彩名さん(多摩中3年)の6人が初めて長崎を訪れ、長崎原爆犠牲者平和祈念式典へ参列した他、被爆体験者からの講話を聴き、全国の青少年たちが集まる「青少年ピースフォーラム」に参加するなど、原爆の悲惨さ、平和の尊さなどを学んだ。
報告会では、生徒たち自らが司会を務める中、現地を一緒に訪問した阿部裕行多摩市長の挨拶で幕を開けると、加藤さん、大平さんが現地での活動をスライドで報告。その後、現地で紹介された絵本『ふりそでの少女』(作・画/松添博)を、後藤さん、セガワさんが朗読した。
語り継いでいく
朗読の後には、一人ひとりが今回の体験で感じ学んだことを発表。「若年代が原爆の悲惨さを知り、平和の尊さを語り継いでいくことが大切」「平和を守るためには多くの人が核兵器の恐ろしさを知り、学び、平和について一人ひとりが考えることが必要」「今後体験者がいなくなる時代が来る。そのためにも語り継ぐことが大切」「核兵器が使われることのない社会に、長崎を最後の被爆地に」「日頃の生活がいかに平和かを改めて感じた」など、それぞれの言葉で語った。その後、都立永山高校の生徒会長の山本皐月さんが修学旅行で広島を訪問し感じたことも発表された。
2部では6人と、過去に同事業で広島を訪問した小中高生や、来場者を交えて、平和について語り合い、最後には、長崎出身で多摩市在住のシンガーソングライターのカツルミさんによる歌とメッセージが披露され、会は幕を閉じた。
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